
CFD取引は、当日決済せずに翌日以降に持ち越す場合には、「オーバーナイト金利」と言うものがかかってきます。このオーバーナイト金利の事を、ただ単に「金利」と呼んでいる場合もあります。ただし、翌日に持ち越さなければ、この金利はかかりません。
ここで、注意しなければいけないことがあります。「配当金調整額」というのは、買いポジションの場合はもらえて、売りポジションでは支払います。これに対し、「オーバーナイト金利」は買いポジションの場合に支払って、売りポジションではもらえるということが多い点です。
全く逆になりますから、間違えないようにしてください。また、売りポジションは、必ずオーバーナイト金利がもらえるという訳ではないので、注意を払う必要があります。つまり、売りポジションでもオーバーナイト金利を支払うことがあるのです。
投資家が買いつけを行う場合、証券会社は投資家に対して売りつけのための資金調達が必要になります。その資金調達に、オーバーナイト金利が発生するのです。
オーバーナイト金利は、買いボジションの場合、(基準となる金利+証券会社の設定による独自の金利)、となっています。
基準となる金利は、各国の政策金利の場合もありますが、CFD取引で最も多く用いられている基準は、Libid(ロンドン銀行間ビッドレート)です。
売りポジションでは、(基準となる金利−証券会社の設定による独自の金利)となります。
オーバーナイト金利は日割り計算で行われます。
この基準となる金利が、証券会社の設定による独自の金利よりも低い場合、売りポジションではオーバーナイト金利がもらえません。つまり低金利の状況では、売りポジションであっても金利は貰えないということなんです。
売りポジションでもオーバーナイト金利がもらえない場合を、会社によって「支払われない」としているところもあれば、「支払いが生じる」と明記している会社もあります。しっかり書面やWeb画面で詳細を確認した上で、わからなければ問い合わせをしてください。
説明のわかりやすさや対応なども、各証券会社を比較するに当たって、重要な点の一つだと思います。
なお、このオーバーナイト金利はCFDの種別によって(先物など)、かからないものがあります。
CFD取引は、とても複雑な仕組みになっていますので、きちんと商品内容を把握し、しっかりと比較検討することを忘れないようにしてください。
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